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トライボ診断

TRIBODIAGNOSIS

潤滑状態の変化の兆候を早期に検出する状態監視技術

軸受やギア等の摺動部で発生した摩耗粒子を潤滑油中からキャッチし、その摩耗粒子の形態・サイズ・濃度・色・組成等から対象箇所の状態を把握。それらを総合的に判断することで設備の劣化状態・摩耗部位の特定・余寿命の診断を行う。
設備の最適な分解整備時期の把握・稼働率向上・メンテナンスコストの削減・異常兆候の早期発見など、CBMに欠かせない設備診断技術。非分解・短時間で機器の状態を知ることができ、しかもトライボ診断実施のために設備を停止させる必要はない。
 
トライボテックスは20年以上に及ぶトライボ診断の実績 があり、蓄積された豊富なデータ・経験・ノウハウに基づく信頼性の高い診断を提供している。トライボ診断は現在全国の電力会社で幅広く利用され、分解点検実施の必要性や定期点検の延伸化を検討するキーテクノロジーとして活用されている。
トライボ診断は潤滑状態の変化の兆候を早期に検出するだけでなく対象設備の健全性の確認にも有効。 運転開始直後から定期的な診断を実施しておけば対象設備毎の状態変化のトレンドラインが引けることになる。つまり、傾向管理による効的な保守コストの削減が可能となる。 トライボ診断は潤滑状態の微細な変化をキャッチし、効果的なコンディションモニタリングを実現する。
TRIBODIAGNOSIS

対象設備の余寿命を予測

傾向管理による余寿命予測が可能。
管理基準値が設定されている対象設備で、劣化の傾向が見え始めた時点から、残りどの程度の運転時間で管理基準値に達するかを予測。
トライボ診断は他の状態監視手法よりもいち早く劣化傾向の兆候をとらえることが出来るため、余寿命期間の予測も早い。

※ 分析値が安定している時点では、余寿命予測は困難です。

トライボ診断による余寿命予測のイメージ

安定状態では余寿命予測が難しい

分析メニュー

  • 単項目の分析も承ります。
  • メニューに記載のない分析も承ります。ご相談下さい。
  • 納期は、6営業日*が標準となります。お急ぎの際はご相談下さい。
  •  分析メニューや分析項目の組み合わせなど、ご不明な点はお気軽にご連絡下さい。

※検体数や内容により、6営業日を越える場合があります。

TRIBODIAGNOSIS

総合評価/精密設備診断

・ Wear(オプション込み) + Property or Contami or 必要項目

潤滑油 特性

・ 粘度(40℃ / 100℃ / 粘度指数)
・ 酸価
・ 塩基価(エンジンオイル)
・ 赤外線吸収スペクトル
・ 酸化安定度

グリース 特性

・ ちょう度
・ 滴点
・ 酸価
・ 赤外線吸収スペクトル

潤滑油 汚染

  • 計数汚染度
  • 質量汚染度
  • 粒度分布
  • 水分
  • 光学顕微鏡写真
TRIBODIAGNOSIS

潤滑油 or グリース 摩耗

  • フェログラフィー
  • 油中金属濃度

[オプション]

  • 電子顕微鏡写真
  • X線マイクロアナリシス<

分析メニュー

トライボ診断に用いる主な分析項目

分析項目 使用単位 適用基準等 分析目的
粘度 mm2/s JIS K 2283 ① 潤滑油の劣化 ② 異種油混合の有無 ③ 潤滑特性
水分 ppm JIS K 2275 水分量の測定
酸価 mgKOH/g JIS K 2501 油中酸成分の測定
計数汚染度 個/100ml JIS B 9934 ( NAS1638 ) 油中粒子の数をサイズ毎に計測
質量汚染度 mg/100ml JIS B 9931 油中の不溶性汚染物の質量を測定
光学顕微鏡写真 油中の汚染物を観察する
赤外線吸収スペクトル ( IR ) %T,cm-1 JIS K 0117 ( 通則 ) ① 有機物の同定・確認 ② 酸化防止剤の残存量測定 ③ 酸化劣化物の測定
回転ボンベ式酸化安定度 min JIS K 2514 潤滑油の残存寿命を測定
フェログラフィー 定量 %/ml 摩耗の程度・過酷度を測定
分析 摩耗の原因・摩耗箇所を判定
油中金属濃度 ( SOAP-T ) ppm JIS K 0116 ( 通則 ) 油中の金属元素と濃度の精密分析
電子顕微鏡写真 ( SEM ) 摩耗粒子・無機物(主に金属)等の形態を詳細に観察
X線マイクロアナリシス ( XMA ) 摩耗粒子・無機物(主に金属)等の材質を判別

※グリスの [フェログラフィー] [油中金属濃度] を実施する場合、希釈等の前処理が必要となります。

さらに詳しい、トライボ診断に用いる主な分析項目のダウンロード

診断の流れ

トライボ診断のながれ

  1. 対象設備から潤滑剤を採取
  2. 採取した潤滑剤をトライボセンターへ発送
  3. トライボセンターで潤滑油を分析
      (前年度実績:約4000サンプル)
      分析データより対象設備の状態を診断
  4. 診断報告書をお客様へ発送